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ロックの部屋

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SUNDAYS

サンデイズ『BLIND』(硝子色の物語)~ネオアコ度★★~
blind
サンデイズは1989年マンチェスターブームの中で登場、デヴューシングル「キャント・ビー・シュア」がインディーズチャート1位を1ヶ月以上も独占、彗星のごとく現れたバンドでした。まだ現役のようですが……

女性ヴォーカルのハリエットの歌い方がとても可愛らしくて、爽やか。スミスのモリッシーがお気に入りだったという話です。サウンドもアコースティックでピュア。何の抵抗もなく耳に入っていく音楽。

もう少し個性(アク)があってもいいかなと思うくらいなのだけど、昼下がりのBGMでも癒し系音楽にしても楽しめるかもしれない。

『BLIND』は2作目のアルバムで、1作目とさほど大きな違いはないようだ。日本版のボーナス・トラックではストーンズの「ワイルド・ホース」を演奏している。あの「ワイルド・ホース」がピュアなスローバラードに大変身、聞き物です。

詩が内省的のようで、理解したうえで聴くと、もっとサンデイズの音空間に入り込めるような気がする。一見BGM的に聴けるけど実は毒がある。ジャケットの赤ん坊のマネキン人形も可愛いらしいというのではなく、内面からこちら側を洞察されている感じに見える。

「Love」
♪Love
 誰よりも自分を愛すことよ
 Love
 もうたくさん
 何と言おうと、愛は誰にも奪えないわ
 
 愛するものたちは遠く
 誰もがあたしの求めるものを待っている
 どうか目覚めさせないで
 取り残されて一人ぼっちの自分に

 人生の糸口がつかめないでいるなら
 聞いてほしいの
 あたしだって同じこと
 首をすくめて指をくわえてるなんて真っ平
 今度こそ
 あたしだって正当な報いを受ける権利があるわ♪

表のピュアと内面の鋭さ、実は奥が深い【サンデイズ】、ただ者ではない。


試聴はこちらで↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=21642




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